Kyoto♪S4の記憶

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若冲ワンダーランド 3期

日曜日、いまいち出かける気分じゃなかったけど、部屋に閉じ篭ってるのは良くないってことで
またMIHO MUSEUMへ行ってしまいました。

ちょっと失敗した。
なんかスーツやワイシャツ姿のおっちゃんがいっぱい。
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観光バスが次から次に来てた。福岡、鹿児島、広島、栃木、千葉・・・日本全国から。
どんなお客かとバスのフロントガラスの上の方に書いてある筈の団体名を見ようとしたけどなくて、
別の場所にどのバスも同じ書式で県名と記号が書いてあった。
同じ団体が全国各地から集まってきてる様子。
神慈秀明会の全国大会でもあったのかな。
イメージ 2
入らずに帰ろうかとも思ったけど、今度いつ来ることが出来るかわからないので
我慢して美術館へ。

美術館の中はギュウギュウ詰めかと思ったらそうでもない。
団体行動なので時間制限があるらしく、ゆっくり見てない感じ。
それに若冲が見たくて来てる訳でもなさそう。
なかには何も見ずに順路どおりに歩いてるだけの人もいた。

1時間ほどしたら人が減ってきてゆっくり見られるようになった。。。よかったぁ。

さて、肝心の展覧会の内容ですが、
前回見た1期より好みの絵が増えてました。
寒山拾得図は可愛いのになってたし、鯉図の鯉の目はいかにも若冲って感じ。
葡萄図も好きな絵だなぁ。承天閣美術館の障壁画よりくっきり見えていい感じ。

それから石燈籠図屏風は見応えがありました。
墨の点描で石の質感を出していて、近くで見るとちょっと違和感があった。
でも、ちょっと離れてみるとすごくいい。全体の構成も面白いと思う。

そして今回の一押しは、鳥獣花木図屏風!!!
お土産に買ったクリアファイルです。
六曲一双の右隻
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そして左隻
イメージ 4
実物はもっと横に長いです。クリアファイルのサイズにカットされてる。。。

全体に細かい升目が見えると思いますが、これは1cm角位の升目一つ一つに彩色した
「枡目描き」って手法で描かれているから。
この絵を見てわたしは昔のお風呂場や台所のタイルに描いてあるみたいだと思いました。
紙の上にタイルに描いた絵を表現してるような絵。
全体的にはタイルの上に彩色したような感じになってますが、一部はモザイク風になってます。
最初は全部モザイクにしたかったんじゃないかなぁ。なんて思ったりします。
白い部分は絵の具が盛ってあって、他の部分はタイルの四方を暗い色にしてタイルの立体感を出してあるように見えます。
日本画とは思えない色彩と構成。
どうしてこんな絵を描こうと思ったのかなとか、西洋のモザイクを見たことがあるのかなぁとか
いろいろ想像力をかきたてられる絵です。

隣で見ていた外人さんがこの屏風を見ながら
「えぶり すくえあー なんたらかんたら・・・」って言ってた(^_^;)。